年の始めはファスティング――完走するコツは「短く、正しく、美しく」ヘルシーライフの新常識

年末年始の暴飲暴食を、今さら悔やんでも仕方のないこと。いつも以上に酷使してしまった胃腸のために、「ファスティング」というお正月休みをあげましょう。ただし、自己流は禁物です。

» 2015年01月16日 06時45分 公開
[ことばや/伊藤佳代子,ITmedia]

 ファスティングなんてカッコよく言っているけど、つまりは断食のこと。単に食べなきゃいいんでしょ? と思っているあなた。多分、いろいろ間違っています。

 何も食べずにひたすら我慢、というやり方は、空腹に負けて失敗しやすいだけでなく、断食後に反動でドカ食いしてしまう傾向が。せっかくの我慢を水の泡にしてしまう例が多いようです。

 ファスティングを成功させるコツは、無理をしないことが第一。思い込みや自己流で突っ走るとつまずきがちです。本来は、医師の指導のもとに行なうのが基本のファスティング。正しく完走できるポイントを、ここで押さえておきましょう。

結果を焦って無茶をすると逆効果に

 個人でファスティングを行なう場合、断食期間は最長でも3日間。その前後に、準備期間と復食期間を設けるのが正しいやり方です。

 いきなり3日も断食なんて無理! という人は、最初は1日ファスティングから始めてみるといいでしょう。それでも厳しいというなら、寝る4時間前から睡眠時間を含めた12時間のファスティングや、昼食後から翌朝までの半日ファスティングというやり方もあります。ファスティングは我慢比べではないので、まずは、自分にあったやり方でスタートしてみましょう。

 3日間なんて物足りない。もっと長く断食して効果を出したい、と思う人もいるでしょうが、3日以上の断食を個人でやるのは危険です。なぜなら、食事をしない間、必要な栄養が補給されない身体は体脂肪をエネルギーに回します。だからこそダイエット効果が期待できるのですが、これをやりすぎると筋肉までエネルギーとして使われることになり、筋肉が減った結果、基礎代謝が下がってしまい、返ってやせにくい体質になってしまうことも。

 だから、個人で断食を長期間続けるのはNG。それでも、大きなダイエット効果を望むのであれば、一度に長くするのではなく、短期間の断食を何度も行なう方が賢明。ただし、一度ファスティングをしたら、1カ月以上空けてから次のファスティングを行なうようにしましょう。何事も焦りは禁物です。

ファスティング中はまったり穏やかに

 もうひとつ注意をしたいのが、ファスティングと運動を併用するのはNGだということ。体脂肪をエネルギーに代えるほど栄養素が足りていない身体で運動をすれば、エネルギー消費に拍車がかかり、空腹感も激しくなります。精神的にも肉体的にも、かなりツラ〜イ状況に追い込まれるはず。そう、やっぱり焦りは禁物なのです。

 なるべく穏やかに過ごせる日、たとえば休日とか、平日でもデスクワークが中心の日とかを選んでファスティングするのがベスト。女性なら、ホルモンバランスの関係でやせやすい、生理後1週間以内に行なうと効果が期待できます。

 実は、ファスティング中は何も食べないよりも、あるモノを摂った方が効果を上げやすいと言われています。空腹を感じずに断食期間が乗りきれ、さらに効果もアップさせるモノとは……答えは、次回のお楽しみです。

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