油摂りダイエットのススメ【第2回】絶対に摂ってはいけない油がそこにある!ヘルシーライフの新常識

油は悪者ではなく、身体に必要なもの。ところが、まごうことなき「悪者油」も存在するのです。それも、私たちのごく身近に、とても大量に!

» 2014年12月12日 06時45分 公開
[ことばや/伊藤佳代子,ITmedia]

 「油を目の敵にしちゃいけない」と言った舌の根も乾かぬうちに、「油は危険なのです」なんて言うのは大いなる矛盾だと思われることでしょう。しかし、どちらも事実。つまり、身体に有用な「積極的に摂っていい油」と、身体に害を及ぼす「絶対に摂ってはいけない油」が存在するのです。

 私たちの身体に悪さをする油とは、「トランス脂肪酸」。聞いたことがない? では、こう言い直しましょう。悪者油の正体は、マーガリン、そして、ショートニングです。

私たちの周りはトランス脂肪酸だらけ!?

 トーストに何の疑いもなくつけている「マーガリン」。これが、いわゆるトランス脂肪酸と言われる悪い油の代表です。果たしてどんな悪さをするかといえば、悪玉コレステロールを増やしてさまざまな体調不良の「タネ」となります。具体的には、動脈硬化や糖尿病、心臓病、ガン、認知症、不妊、アレルギー、アトビーなどへの影響が報告されているのです。

 これほど多くの病気が懸念されている危険なトランス脂肪酸は、マーガリンだけではありません。「ショートニング」や「ファットスプレッド」も同様です。食パンや菓子パン、ケーキ、アイスクリームなど、女子が喜ぶスイーツ系には必ずと言っていいほど含まれています。

 その他にも、マヨネーズやコーヒーのクリーム、インスタント麺、シチューやカレーのルウもトランス脂肪酸を多く含む食品。言うまでもなく、ファーストフードのフライドポテトやフライドチキン、ドーナツもトランス脂肪酸がたっぷりです。さらに、自宅で使っている人も多いであろうサラダ油にも、トランス脂肪酸は含まれています。

アメリカではすでに規制の対象に

 これまで、油が悪者とされてきたのは、トランス脂肪酸の影響が少なくありません。アメリカでは、心臓病の原因であるとの指摘を受け、「安全ではない」とFDA(食品医薬品局)が判断。すでに、トランス脂肪酸の規制に乗り出す方針を明らかにしています。おそらく、これほどトランス脂肪酸が野放しになっている国は、日本以外にないでしょう。

 悪いものが巷に溢れているなら、自分でそれを見極めて避け、自衛するしかありません。幸い、「いい油」も私たちの身近に存在しています。次回は積極的に摂るべき油を紹介し、今回で失墜した油の名誉を回復させたいと思います。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」