「FUJIFILM X-E2」一言レビューまとめ
FUJIFILM X-E2 (富士フイルム)
従来機「X-E1」にはなかった撮像面位相差AFを搭載し、0.08秒の高速AFを実現した富士フイルム Xシリーズのミドルモデル。
園部修 ★★★★(4.0)
処理速度が大幅アップ、マニュアルっぽい操作感は健在
デザインはX-E1を継承しつつ、新たに搭載したX-Trans CMOS IIセンサーにより富士フイルム独特の色再現が楽しめるのが何よりの魅力。またEXRプロセッサー IIのおかげで起動からシャッタータイムラグ、書き込みまでさまざまな処理が高速になっており、きびきびとした動作が心地よい。ただ背面モニターはチルトしない仕様のまま。個人的には多様な撮影スタイルが楽しめるチルト機構は欲しかったところだ。※製品発表会でのファーストインプレッション
渡邊宏 ★★★★(4.0)
FUJIFILM Xシリーズらしさを継承し、快適さをアップ
Xマウントの主力機である「E1」の後継機とあって、像面位相差AFの搭載や内部処理とEVFの改良など、実に“分かってらっしゃる”と言わざるを得ない順当な進化を遂げている。特にEVFの“見え”と全般的な動作の高速化には、E1ユーザーに買い換えを検討させるだけの魅力がある。ちなみに搭載するWi-Fiはスマホへの転送が手軽にできて便利。
※製品発表会でのファーストインプレッション
田中宏昌 ★★★☆(3.5)
クラシカルな見た目に最新機能を詰め込んだ1台
像面位相差AF可能な「X-Trans CMOS II」の採用と、映像エンジンにEXRプロセッサIIを搭載することで高速なAFと機敏な動作を手に入れたX-E1の後継モデル。露出補正ダイヤルやシャッタースピードダイヤルもカッチリとした動きで、前者の調整可能量を±2から±3へと拡大したり、後者の「オート」と「1/4000」の表示間隔を詰めるなど、“カメラ好き”を意識した細かいこだわりが随所に見られるのが好印象だ。背面の液晶はチルトしない固定タイプで、タッチ操作にも非対応なのは残念だが、3型で約104万ドット表示に強化されたことにより、従来機よりピントの確認がしやすく、文字も格段に見やすくなった。発売当初の価格はやや高めだが、今後の推移によっては魅力的な製品になるだろう。 ※β機でのファーストインプレッション
荻窪圭 ★★★★☆(4.5)
AFとEVFが良くなった高画質スナップミラーレス
ミラーレス一眼「Xシリーズ」の主力モデルがリニューアル。見た目はX-E1と変わらないが、欠点だったAFの遅さとEVFの追従性が一気に解決されたのは素晴らしい。基本デザインも使い勝手も変わらないけど、X-E1ユーザーなら買い換えたくなるかも。メカニカルな操作でファインダーを覗きながら高画質なスナップを撮りたい人にいい。着実にレベルアップしてます。
石森将文 ★★★★★(5.0)
「フルサイズ並み」は伊達じゃない。オンリーワンのスナップカメラ
露出とフォーカスを合わせれば写真は撮れる。露出は絞りとシャッター速度で決まる。そして現行のデジタルカメラの中でももっとも露出を設定しやすい機種が、富士フイルムのX-Pro、X-Eシリーズだと思う。
その操作性は、メーカーによるファームアップデート込みでのX-E1でほぼ完成されていたが、X-E2ではより突き詰められた形だ。露出補正ダイヤルの補正値はプラスマイナス1EV拡大し、それぞれ独立したAFL/AELボタンも備えた。前モデルでは正直ストレスもあった起動時間は大幅に短縮され、また像面位相差AFを採用したことで、特にリニアモーター搭載レンズでの合焦スピードは明らかに体感できるほどに向上している。
ローパスレスでありながら偽色の発生を抑える富士フイルム独自のX-Trans CMOSセンサーは、高感度にも大変強い。JPEGでの比較では筆者所有のα7を上回るノイズレス。その高感度性能は(やはり筆者所有の)EOS 6Dにも匹敵し、ことカラーノイズの抑制に関しては6Dを越える性能に見える。APS-Cというセンサーサイズではあるものの、f1.2〜f1.4クラスを惜しみなくラインアップするFUJINONレンズをもってすれば、「フルサイズに匹敵する画質」というメーカーの売り文句は妥当なものだと言えよう。
現時点では、スポーツやカーレースなど激しく動く被写体を追うことは難しいのも事実だが、日常使いのスナップカメラを求める向きには強くオススメできる一台。本機の発色と操作性を求めるユーザーにはオンリーワンと言える存在であり、評価はあえて「5」としたい。
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