さあスポーツバイクを買うぞ! でも、どこで買えばいいのか――を指南してみる自転車はガジェットだ!

エクササイズやヘルスケアによいと言われるスポーツバイク。しかしながら、ハードルが高そうに感じるのは「どこで買えばいいのか分からない」も要因のひとつ。今回は「どこで買えばいいのか」を解説してみよう。

» 2014年12月01日 06時45分 公開
[布施繁樹(撮影協力:ARAKAWA GALENGE),ITmedia]

 健康によい自転車。特にスポーツバイクは有酸素運動もできるほか、景色の流れを楽しめるガジェットである。

 ちなみに、前回までは「スポーツ自転車」を記していたが、今回より「スポーツバイク」と書いていく。なぜか。なんとなくカッコイイから。

 「スポーツバイク」は何がいいのか。週に3回程度乗れば、まず間違いなくやせる。そして心肺機能が向上し、風邪もひきにくくなる。いいコトずくめなのだ。なぜ週3回かと言うと、週末に2回(おもに土日)に乗っている筆者があまりやせないから。つまり、週にもう1回乗る機会を増やせばやせるはず。きっと。

 それは置いておいて、よいことばかりのスポーツバイクはどこで買うのがいいのだろうか。

 自転車を買う場所は多岐にわたる。「ホームセンター」「ネット通販」「量販店」「街の自転車屋さん」「プロスポーツショップ」などなど。

スポーツバイクはここで買え!

 と、大層なことを書いてみたが、実はそこまでハードルも高くないし、声高に叫ぶ必要もない。

 まず、避けたほうがいいのが「ホームセンター」や「量販店」だ。ホームセンターで自転車を買うのがダメというわけではなく、用途としてスポーツバイクには向いていないということ。ホームセンターで販売されている自転車は、安いもので1万円未満、高いものでも3万円台だ(電動自転車を除く)。そしてその多くがママチャリと言われるシティサイクルである。

 また、手頃な価格でクロスバイク風自転車やロードバイク風自転車も販売されているが、初めて買う場合は避けたほうがいい。

この写真はプロスポーツバイクショップの店内だが、シティサイクルの姿はない

 その理由は2つある。ひとつが、手頃なスポーツバイク風自転車は、価格も安いが使っている部品やフレームの精度、重さもそれなりである。スポーツバイクというと、スポーツと名乗るように、それなりの距離を走る上にスピードが出る。そこで精度の低い部品を使っていたらどうだろうか。危険極まりない。

 もうひとつの理由はスタッフの知識や技術である。ホームセンターや量販店のスタッフが知識や技術がないとは決して言わないが、よっぽどスポーツバイクが好きな人は、専門店で働くだろう。また、展示している車種の9割がシティサイクルというように、重視しているのはシティサイクルである。決してスポーツバイクではない。

 したがって、彼らが職業として覚えていくのもシティサイクルの整備である。パンク修理程度であればそう差は無いかもしれないが、これが変速調整などシビアな調整であれば、運良くスポーツバイク大好きスタッフに当たることを祈るほかないのである。

 また、避けるべき買い方に「ネット通販」がある。特にスポーツバイクを初めて買うよという層は絶対に買わないほうがいい

 納品されるときに、「すぐに乗れるよう出荷します」と書いてあっても、ポジションや微調整はされていない状態である。また、ワイヤーが伸びてしまっても、それが、ワイヤーが伸びているのか、それとも別の部品が曲がっているのか判断できないという結果となる。したがって、初めて、または整備知識の無い層は「ネット通販」では買わないようにしたい。

 それでは、どこで買えばいいのかとなるだろう。

 まず手っ取り早いのが、スポーツバイクに乗っている知り合いが居たら、その人に聞いてみることである。

 それも、ヘルメットやサイクルウェアを着こなしつつ、乗っている人だ。自転車乗りは仲間が増えることを大変喜ぶ傾向があるようで、そのような相談には快く乗ってくれるだろう。だが、注意しなければならないのが、用途と予算をしっかり伝えた上で相談すること。レースしたいのか、サイクリングしたいのか、やせたい、または健康になりたいのか、で目的が大きく違うからだ。

 そんな知り合い居ないよ、という諸君にはスマホやPCを使うのがオススメ。特にFacebookやTwitterなどといったSNSで聞いてみると結構まともな答えが返ってくる。

 ちなみに私はどうだったかと言うと、最初はスポーツバイクの”スの字”も知らなかった。そのため、近所にある大手チェーン自転車販売店で「やせたいからほしい」と言ってみた。そのとき結局は買わなかったのだが、試し乗りをさせてもらったときに「これはスゴイ、軽い!」と感動したことを今でも覚えている。

 その後、インターネットで調べたところ、少し離れた場所にあるアウトレットモールに、スポーツバイク専門店があるではないか。その時には車種まで決めていたので、そこですんなりと購入に至ったわけである。が、それは半分正解、半分失敗だった。

スポーツバイクは整備が超重要

 それはなぜか。

 そう、少し離れた場所にあるというのがネックだった。スポーツバイクはメンテナンスが非常に重要な乗り物である。タイヤ、ホイール、ワイヤー、チェーン、ギアなど。少し当たっただけでも曲がってしまう華奢(きゃしゃ)なものである。それはロードバイクだろうが、クロスバイクだろうが、マウンテンバイクであろうが、程度の差はあれども、本質は変わらない。

 そして、スポーツバイク(その時はクロスバイクだった)を買ったのちに、ワイヤーが伸びてきてしまい、上手く変速できなくなってしまった。しかしながら、購入店舗までは車でおおよそ40分かかる。これでは遠いし行きにくい。

 そう、今の私は少し離れた場所のスポーツバイク専門店では買わない。

プロスポーツショップは店頭にサイクルラックというスポーツバイクをかける棒がある

どこで買うの。ここでしょ!

 それでは、どこで買おうか。

 そう、一番いいのは「プロスポーツショップ」である。店頭に堂々とロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクを何台も掲げているお店である。そんなお店近くにないよという人は、雑誌なりインターネットなりで検索してみよう。必ずあるはずだ。

 また、「街の自転車屋さん」も捨てがたい。実は、スゴイ人が経営している場合がある。事実、筆者の近くにあるお店は、見た目は古そうな自転車屋なのだが、実は元オリンピック選手の経営しているお店で、店内には120万円もする高級ロードバイクが展示されているほどである(さらに年間何台も売れるらしい…)。

乗り方講座なんてものをしてくれるのもプロスポーツバイクショップのメリット

 近くにスポーツバイク乗っている人がいない、ネットでは聞きにくい、そういった場合は思い切って「プロスポーツショップ」の門を叩いてみよう。健康への第一歩として、足を踏み入れることは大事だ。ちなみに、その際も予算と目的をはっきり伝えることが、もっとも近道である。

 そう、もっともオススメなのが、自宅から近いプロスポーツショップ、または街の自転車屋さん(これはお店の方向性を聞く必要がある)、その次は少し離れたスポーツバイク専門店が良さそう。

 スマホも、最近はSIMフリー端末が量販店に並ぶようになったが、スマホ初心者が買うには、まずいろいろと相談することができるキャリアショップで買うのが間違いないだろう。それと同じである。それはなぜか。そう、自転車はガジェットだからだ。

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