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» 2014年11月14日 06時45分 UPDATE

ヘルシーライフの新常識:カロリーゼロを疑おう【第2回】カロリーゼロで逆ダイエット!?

ダイエットをしているからと、カロリーゼロのドリンクやスイーツを頼りにしていたら逆に太った。そんな笑えない話が、実際にはあるようで……。

[ことばや/伊藤佳代子,ITmedia]

 体型は気になるけれど、甘いモノが大好き!というスイーツ男子にとって、カロリーゼロの人工甘味料は夢のようなアイテム。もちろんそれは、世の女性たちにとっても理想であり、実際、市販されているスイーツやドリンクには、ことごとく人工甘味料が使われています。

 カロリーがないから、スイーツをガンガン食べても太らない。そんなウマイ話、本当にあると思いますか?

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カロリー神話を覆す

 アメリカで話題をさらった本があります。『ヒトはなぜ太るのか? そして、どうすればいいか』と、まさにその訳を教えてほしいと誰もが願う本です。著者は、米国科学ライター協会に所属するゲーリー・トーベス氏。雑誌『サイエンス』や『アトランティック』などに記事を寄稿する一方で、カリフォルニア大学公衆衛生バークレー校で研究員を務める人物です。

 その彼が10年以上かけ、豊富な科学的根拠により導き出した答えが本に綴られています。いわく「脂肪を操るのはインスリン」だと。摂取するカロリーと消費するカロリーは相互依存にあり、カロリー制限をすれば、その分、消費カロリーも減るというのが彼の説です。そして、肥満の元凶はインスリンによる脂肪蓄積だと断言しています。

 本の中では、「肥満ホルモン」とも言えるインスリンを大量に分泌させるのは炭水化物のみだと記されていますが、実は、人工甘味料にも同じ危険が潜んでいます。人工甘味料はインスリンや、インスリンの分泌を促すインクレクチンに影響を及ぼすという報告がなされているのです。

 テキサス大学から驚きの研究結果が発表されています。人工甘味料を使ったダイエット・ソーダを飲んだグループと飲まなかったグループの追跡比較です。その結果、飲んだ人は飲まない人に比べて5〜6倍太ることが判明したのだとか。また、ブラジルのリオ・グランデ・ド・スル州立大学の研究グループからも、人工甘味料と砂糖では、人工甘味料のほうが太るというデータが公表されています。

まだある、人工甘味料の危険

 カロリーゼロだから太らない。そろそろその信ぴょう性に疑問が出てきたことでしょう。もうひとつ、実験の話をします。パデュー大学で行われたマウス実験では、人工甘味料入りのヨーグルトと、天然甘味料入りのヨーグルトをグループに分けて摂取させたところ、人工甘味料入りヨーグルトを食べたマウスの方が太ったと言います。これ、インスリンの他にも原因がありました。それは食べすぎ。人工甘味料には依存性があると言うのが最近の説です。

 脳の快楽中枢に作用して、摂取すればするほど「またほしい」という中毒症状を起こすとも言われる人工甘味料。コカイン以上の依存性があると指摘する医師もいるようです。そこで次回は、人工甘味料に潜む危険についてのお話です。

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