「Xperia Z3」は買い? Xperia Z1/Z2との違いまとめ

ソニーが発表したこの秋の最新Androidスマートフォン「Xperia Z3」はどんな点が前の機種と変わっているのか、「Xperia Z2」や「Xperia Z1」と比べてみました。

» 2014年09月05日 12時00分 公開
[園部修,ITmedia]
Xperia Z3
プロフィール

 ドイツ・ベルリンで開催中の展示会「IFA 2014」のプレスカンファレンスでソニーが発表したフラッグシップスマートフォン「Xperia Z3」。2014年秋以降に日本でも発売予定とのことで、はやくも気になっている方は多いのではないでしょうか。

 「Xperia Z」の名を冠するAndroidスマートフォンは、2013年1月から年初のInternational CESと秋口のIFAで後継モデルが発表されています。初代「Xperia Z」は2013年2月に日本で発売されましたので、そろそろ買い換えを検討している方もいるのではないでしょうか。「Xperia Z1」は2013年10月発売、「Xperia Z2」は2014年5月の発売なので、まだ買い替えるには早いかもしれませんが、進化の度合いによっては心揺れ動く方もいるかと思います。そこで今回は、Xperia Z3が過去2モデルからどのくらいパワーアップしているのか、大きく5つの点でまとめてみました。

形の変化は意外に大きい

 ぱっと見の印象はあまり大きく変わっていないように感じるかもしれませんが、特に大きく違うのが側面の形です。平らな部分がないので、握ったときの感覚が違うようです。手に持ったときに角が当たるのが気になっていた人は注目の変化でしょう。幅はZ1が74ミリ、Z2は73.3ミリでしたが、Z3は72ミリです。高さはZ1が144ミリ、Z2が146.8ミリ、Z3は146ミリ。厚さはZ1が8.5ミリ、Z2が8.2ミリ、Z3が7.3ミリとなっています。Z2とZ3との差は厚さ以外はわずかですが、Z1からはけっこう変わっていると感じられます。重さはZ1が170グラムだったのに対し、Z2は163グラム、Z3は152グラム。随分軽くなっています。

5.2インチディスプレイはZ2とほぼ同じ

 Xperia Z3が採用した、5.2型トリルミナスディスプレイ for mobileは、Z2に採用されていたものと解像度(1080×1920ピクセル)や名称は同じです。Z1のときは5.0型のトリルミナスディスプレイ for mobileでしたので、Z1からはサイズが少し大きくなっています。画像処理エンジン「X-Reality for mobile」の性能が向上していて、明るさやコントラストを自動調整する機能が高機能になり、ディスプレイはZ2より見やすくなっているとのこと。

バッテリー容量はあまり変わらずも省電力性能はアップ

 Xperia Z3のバッテリー容量は、公式発表では3100mAhとなっています。Xperia Z2は3200mAh、Xperia Z1は3000mAhでしたので、Z2からは減っていることになりますが、省電力機能が向上しているため、Z3の連続待受時間はLTEで約790時間です。ちなみにZ2ではLTEで約640時間、Z1ではLTEで約760時間でした。バッテリーの持ちは良くなっているようですが、大きな違いはなさそうです。

カメラは高感度に、画角は広角寄りに

 カメラにコンパクトデジタルカメラと同等の1/2.3型CMOSセンサー、Exmor R for mobileを採用する点はZ2と同じですが、高感度性能が改善されていて、最高でISO12800まで感度が上げられるようになりました。Z2やZ1ではISO6400までの対応だったので、暗いシーンなどにさらに強くなったと言えます。またレンズの画角が35ミリフィルム換算で27ミリ相当から25ミリ相当へ、さらに広角寄りになりました。すこし周辺部分はゆがみやすくなりますが、Z2やZ1よりもより広い範囲が写せるようになっています。

スペック面ではZ1からの進化点が多数

 そのほか主なスペックの違いを書き出しておくと、Z3のCPUはSnapdragon 801 2.5GHz。一方Z2はSnapdragon 801 2.3GHz。やや高速化していますが、体感上大きな差はなさそうです。Z1はSnapdragon 800 2.2GHzで、Z3とZ1では世代が変わっていることが分かります。メインメモリは3Gバイトで、Z3とZ2は同じ。Z1は2Gバイトでした。そのほか気になるところでは、防塵(じん)性能が向上しました。Z3はIP6X対応で、Z2やZ1のIP5Xよりも強力な、一切粉塵(じん)が中に入らない設計になっています。また、ゲーム好きな人にとってはPS4の「リモートプレイ」が注目の新機能です。ハイレゾ音源の再生に単体で対応した点も、音楽好きには見逃せないポイントではないでしょうか。


 こうしてみると、Xperia Z3は、Xperia Z2から買い替えるほどではないものの、Xperia Z1からの進化点は多いことが分かります。Xperia Z1は発売からまだ1年弱しかたっていませんが、1年でいろいろな進化が起こるのは、デジタルガジェットなら当然と言えば当然です。日本での発売が今から楽しみですね。

Xperia Z3

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  2. /nl/articles/2404/18/news025.jpg 生後5日の赤ちゃん、7歳のお姉ちゃんから初めてミルクをもらうと…… 姉も驚きの反応がかわいい
  3. /nl/articles/2404/18/news057.jpg 9カ月の赤ちゃん、バスで外国人の女の子赤ちゃんと隣り合い…… 人生初のガールズトークに「これは通じあってますね!」「ベビ同士の会話、とろけます」
  4. /nl/articles/2404/17/news037.jpg 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/17/news034.jpg 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
  6. /nl/articles/2404/18/news155.jpg 大谷翔平選手、ハワイに約26億円の別荘を購入 真美子夫人とデコピンとで過ごすかもしれないオフシーズンの拠点に「もうすぐ我が家となる場所」
  7. /nl/articles/2404/17/news179.jpg 「ケンタッキー」新アプリに不満殺到 「酷すぎる」「改悪」の声…… 運営元「大変ご迷惑をおかけした」と謝罪
  8. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  9. /nl/articles/2404/17/news129.jpg 「ハーゲンダッツ硬すぎ!」と力を入れたら……! “目を疑う事態”になった1枚がパワー過ぎて約8万いいね
  10. /nl/articles/2404/16/news175.jpg 「そうはならんやろ」をそのまま再現!? 「ガンダムSEED FREEDOM」のズゴックを完全再現したガンプラがすごすぎる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」