100年に一度の変革期――メディアの“今”を知るために読むべき本5選

メディアの変革期を生き残るために必読の5冊を紹介!

» 2014年08月07日 07時00分 公開
[宮本裕人,ITmedia]
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 NewsPicks編集長・佐々木紀彦さんの言葉を借りれば、現代は「100年に一度のメディアの変革期」だ。そんなメディアの現状について知ることは、そこで働く人にとってはもちろん、すべてのビジネスパーソンにとって必要な基礎的リテラシーとも言える。複雑な現状をひも解くために、最初に手に取りたい5冊を紹介する。

『MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体』田端信太郎

 「R25」「livedoorニュース」「BLOGOS」、そして「LINE」。紙とWebの“両生類”としてさまざまなメディアに携わってきた「メディア野郎」こと田端信太郎さんによる、ビジネスパーソン向けのメディアの教養本。メディアの魔力、その影響力の正体を解き明かす。


メディア業の提供物は、手に取って触れたり、匂いを嗅いだりできないわけなので、読者から見た「メディアの品質」とはつまり「その作り手を信頼できるかどうか、リスペクトできるかどうか?」という問題とイコールになります。――田端信太郎

(『MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体』より)

『5年後、メディアは稼げるか――Monetize or Die?』

 元東洋経済オンライン編集長、そして先日NewsPicksへの電撃移籍を果たした佐々木紀彦さんが、メディアの新世界を予測。どうすればメディアはWeb時代に生き残れるのかー――。海外メディアの成功事例から、これからのメディア人に必要なスキルセットまでが書かれた本書には、そのヒントが詰まっている。


とにかくメディア業が面白いからです。ひとりのジャーナリストとして見て、これほど好奇心をそそられる業界はありません。――佐々木紀彦

(『5年後、メディアは稼げるか――Monetize or Die?』より)

『新世紀メディア論-新聞・雑誌が死ぬ前に』小林弘人

 ネット時代の出版は、どのような形になっていくのだろうか? そして個人メディアには、どのような可能性があるのだろうか? 「WIRED日本版」「サイゾー」「ギズモード」を立ち上げたデジタルメディア界の仕掛け人・小林弘人さんによる、“誰でもメディア時代”のノウハウが詰まった1冊。


もし、自身の可能性を信じていて、人に情報を送り届けることが生業だと感じるのなら、それは今日からでもメディアを組成すればいいでしょう。ただし、得意分野を絞ること。そして、あとは誰になんと言われても信じて続けること。――小林弘人

(『新世紀メディア論-新聞・雑誌が死ぬ前に』より)

『アメリカ・メディア・ウォーズ ジャーナリズムの現在地』大治朋子

 毎日新聞の大治朋子さんが、アメリカの新聞社や新興メディアへの取材から、激変するアメリカ最前線のジャーナリズム事情をリポート。現代はメディアにとって厳しくもあるが、同時にたくさんの実験が行われるおもしろい時代であることを教えてくれる。果たしてこれは、日本メディア界の未来の姿でもあるのだろうか?


報道の手法はいままで以上にパワフルになり、さまざまな方法で物事を語る機会に恵まれている。不安の時代というが、同時に楽しい時代でもある。――シグ・ギスラー

(『アメリカ・メディア・ウォーズ ジャーナリズムの現在地』より)

『メディアの苦悩――28人の証言』長澤秀行

 長年新聞広告の仕事を務めてきた長澤秀行さんが、朝日新聞の社長からハフィントン・ポスト創設者、ジャーナリストの津田大介さんや菅谷明子さんなど、メディア界で活躍する28人にその“苦悩”を聞いたインタビュー集。新聞、テレビ、ネットと幅広いメディア人への取材から、これからのメディアの役割を考える。


結局のところ、個人の影響力が大きくなった今、メディア社会を作って行くのは私達自身であることを認識し行動しなくてはならないと思います。――菅谷明子

(『メディアの苦悩――28人の証言』より)

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