「NEX-5T」一言レビューまとめ

» 2014年07月01日 00時00分 公開
[ITmedia]

NEX-5T (ソニー)

 像面位相差AFやWi-Fi内蔵などの特徴を引き継ぎながら、NFC対応することでスマホとの親和性を高めた「NEX-5R」の後継機。


園部修 ★★★☆(3.5)

NFC搭載でスマホとの連携がさらに簡単に

NEX-5Rの取り回しの良さやタッチパネルによる操作性の良さ、ファストハイブリッドAFによる高性能なピント合わせはそのままに、右側のグリップ部分にNFCを搭載したのが最大のポイント。NFC搭載スマートフォンやタブレットをこの部分に近づけるとすぐにWi-Fiで接続でき、撮影時に便利なPlayMemories Mobileの「スマートリモコン」が自動的に起動するしくみ。Xperia ZなどのNFC搭載スマホで写真を投稿するのが好きな人は、撮れる写真の幅が大きく広がるのでさらに楽しめるだろう。


田中宏昌 ★★★☆(3.5)

ソニーのAPS-C主力モデルがNFC搭載でちょっと便利に

APS-C搭載モデルの主力機であるNEX-5Tは、前モデル(NEX-5R)からのアップグレードという点ではNFCの内蔵というトピックにとどまる。これにより、NFC搭載スマートフォンやタブレットとの接続がワンタッチで済み、撮影した画像の転送(ワンタッチシェアリング)やスマホなどをモニタ/シャッター(スマートリモコン)として使うのが容易になった。ただ、ペアリングには20秒程度の時間が必要なのは覚えておきたい。とはいえ、高速フォーカスを実現する「ファストハイブリッドAF」や、自分撮りも可能な180度チルト対応のタッチパネル液晶を備えるなど、カメラとしての基礎体力は高い。


渡邊宏 ★★★(3.0)

スマホ連携を強化した「5R」の上位機

「NEX-5」シリーズの最新モデルはNFCを搭載、対応スマホとの親和性を高めた。ただ、既存「NEX-5R」との違いはその部分だけ。APS-Cサイズの大型センサーや像面位相差AF、Wi-Fi対応、薄型ボディなどに違いはなく、新モデルというよりスマホ連携を強化した5Rの上位モデルと認識した方がよい。新搭載したNFCはWi-Fi接続の手間を省くもので、本体と対応スマホを接触させるだけでWi-Fi接続が確立する。ただ手間さえ惜しまなければ5Rでもスマホ連携は享受できる。カメラとしての完成度は高いものの、5Rの上位機として明確に位置づけるならば、タッチパネルの感度アップ(感圧式なので反応はそれほど機敏ではない)やセンサーの高画素化、カラバリなど、もう少し分かりやすい差別化要因が欲しかったところ。


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